06.17.05:08
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08.07.15:02
物書きの幻想~二の刻~
しばらく平らな道が続いた、森だと言うのに道がならされていた、それは意図的なものではなく、足のある者が森を歩くからだろう。
現代人が忘れた何かがここにはあるのかもしれない。
「なにやってるんだ?もう着いたぜ」
「あぁ、ありがとう」
目の前には白いドールハウスのような家が建っていた。
「綺麗な建物だね」
「家は綺麗だな、でも家の主の腹ん中は真っ黒だぜ」
「人の魔導書を盗んでいった人に言われたくないわ」
薬草だろうか中に葉が沢山入っている籠をもった金髪で可愛らしいカチューシャをした少女が腕を組み、立っていた。
「その袋の中ね?」
「返さないぜ、借りてるだけだぜ」
袋を後ろに隠す霧雨さん
「その大きさってことは図書館からも盗んだのね」
僕を無視しているのか、それとも怒りが先立ち僕が見えていないのか。
「そんなことより、修也が聞きたいことがあるらしいぞ」
「はぁ?修也?」
霧雨さんが指さすとカチューシャの少女がこちらを見た。
「どうも…」
「魔理沙がバカみたいに戻ってくると思ったら…初めまして私はアリス・マーガトロイド、聞きたいことって?」
「あぁ…僕の連れなんだけど、はぐれてしまって…このくらいの身長で桃色のマフラーをしているんだけど、見なかったかい?」
霧雨さんのに説明した時のように身振り手振りをしながら聞いてみる
「さぁね…でも…わかるとしたら…」
そこで言葉が止まってしまった。
「どうしたんです?」
「……魔理沙、あなた暇よね?」
「ん?あぁ」
マーガトロイドさんはまだ悩んでいるようだ。
「この手のことなら詳しい奴が1人いるわ…ただ…危険な道のりだし…私は忙しいの」
「は、はぁ…」
危険な道のり、ねぇ
「だから魔理沙がついていってね、魔理沙…行く場所は分かっているわよね」
霧雨さんの方を向いた
「あぁ」
「今から会いに行く人物はどんな人なんですか?」
「あぁ、八雲 紫っていってな境界を操る妖怪だぜ」
「境界?」
モノとモノとを分けることを言っているのか?
「まぁ、会いに行くっていっても場所はわからないからなぁ…最近は忙しく動いているらしいし…」
「妖怪も働くのか?人間を驚かしたり?」
「なる程、そういう認識なんだな、外界の妖怪ね認識って」
僕はなにか見当違いなことを言ったろうか?
「最近さ、外界とこの幻想郷の境界が曖昧なんだよ…幻想郷の妖怪が外界にでたり修也みたいな人間が幻想郷に入ったりな」
「だから八雲さんって人は曖昧な境界を正す仕事をしているってことですか」
「物分かりがいいな、バカじゃない奴は好きだぜ」
「それはありがとう、それで居場所がわからないのにどうやって会うんですか?」
行方しれぬ人を探すのはとても大変だと思うんだが。
こうやってとぼとぼ森の中を歩けば出会えるのだろうか。
「紫と仲良しなやつがいるからそいつに会いに行くんだ」
「その人なら八雲さんの居場所を知っているのですか?」
「うむ」
どうやら八雲さんは忙しく移動を続けているため居場所を特定することが困難らしい。
「気になったんだが、修也は苗字にさんをつけて呼ぶのが好きなのか?」
「好きというか…年頃の女の子をいきなり呼び捨てするのは失礼かと思って」
「そんなことないぜ…あ、じゃあ今から呼び捨てでな、魔理沙って呼んでくれ」
「霧雨さんがそれでいいならそう呼ばせていただくよ」
そうして僕たちは長い時間森を歩いた。
ここでは携帯電話も電源が落ちてしまい使えない。
腕時計すら動かない。
きっと時間が違うのだろう。
だからどれほど歩いたのだろうかわからない、だけど確かに長い時間歩いた。
やっと森が開けた、目の前には立派な神社があった。
それはどこか見覚えのある神社、しかしそれがどこなのかはわからない。
神社など毎年行く場所が変わる。
それについ先刻、神社にいたではないか。
ただ、なにか重要なことを…
「修也、ここは博麗神社だぜ」
名前に聞き覚えは無かった、ただの勘違いだったのだろうか。
「どっこにいるかなー」
魔理沙は誰かを探しているようだった。
「霊夢ー」
「だれー」
遠くから声がした。
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